今期アニメの話

 さて、ヒロたるアニメ化で嬉しい悲鳴を上げていた私なわけですが。

 ……今期アニメ、めちゃくちゃ良作ぞろいなのでは!? 大問題が発生中です。

 どれを見ようか結構前から頭を悩ませています。気が早い。

 あ、鬼滅の遊郭編は絶対見ます……ブルーピリオドも見ます……あとさんかく窓の外側は夜も見ます……えへへへへ……アニメージュさんいろいろ情報をありがとう……!

 いやぁ、見たいアニメがいっぱいって、幸せですね……来年はヒロたるアニメとかブルーロックアニメも来るらしいし……多分そろそろチェンソーマンも来るだろうし……うあ゛ーーー楽しみ!

 そういえば、ハイキューの次のシーズンはいつ来るんでしょうね? わくわく。

 忙しい期がまた訪れそうな雰囲気ですがアニメ見て元気に楽しく毎日を過ごしたいなーと思います! みるく大福でした!

ヒロインたるものアニメ化おめでとう〜!

 こんばんは! みるく大福です。

 さて、ヒロインたるものアニメ化決定しましたね! すごいぜ!

 私8月の最後の方に『他のやつに行くなんてさ』をようつべで聴きまくってたんですけど、そしたら、ヒロたるアニメの予告編がおすすめに出てきて、それで初めてアニメ化の話を知ったんですよね。でも正直最初はネタだと思ってました(笑)

 それでですね、千鶴ちゃんと樹里ちゃんの声優さんが解釈ド一致&豪華すぎてめちゃくちゃびっくりしました。いや、え……? このアニメ、意味分からんレベルに声優が豪華なのでは……? って、声優さんの欄を眺めながらしばし呆然としていた記憶があります。。

 というか、アニメ化とか……!
 りぷりぷ、旬ジャンルになっちゃうじゃん! すげえ! どうしよう、勇愛民が増えちゃう! 幸せな悲鳴上げちゃう! キャーッ!
 えーーーん楽しみだよーーーうわーーーん……。

勇愛の小説

 結構前に書いていた勇愛の短編を発掘したので加筆修正して載せることにしました。読み返すといろいろと恥ずかしいところ満載で悲鳴を上げかけましたがもったいない精神でなんとか加筆修正しました。楽しんでいただければ幸いです♪

才能

 ゆうじろう、と小さく呟く。俺たちのことを待ってくれている人たちの歓声は舞台袖であるここにまでしっかり届いていて俺の声などすぐ掻き消えてしまいそうだったが一応聞き取ってくれたらしき俺の相方は少し硬い表情で短い返事をした。

「何」

 別に、何か特別言いたいことがあったわけではない。少し不安で、その不安をどうにか打ち消したくて話しかけてしまっただけ。だから「なんでもない」と言うしかなくて、俺の発した言葉は意味を持たないただの雑音へと成り代わった。

「じゃ、呼ばないでよ。全くバカなんだから」

「はぁ?」

「ほら、行くよ」

 ステージをきっと睨む。その瞳をうつくしいと思う。

 きらきらと輝くステージ。俺たちがその上に立ちたいと願い続けた、ステージ。そのステージに、あと数歩、あとほんの少しで届く距離。この距離が好き。

「ほ〜ら、行くよってば」

 手を引っ張られて、ごめんと言いながらステージの上に足を踏み入れる。

 スリー、ツー、ワン。

「こんにちは〜っ! 初めましての人は初めまして、久しぶりの人は久しぶり! 俺たちが目当てで来てくれた人も、他のアイドル目当てで来てくれた人も、楽しませちゃうよ〜っ?」

 声を張り上げて、観客席に座る観に来てくれた人たちのことを見る。今日は俺たちだけのライブじゃなくて、色んなアイドルが出演するイベントだから、俺たちのファンの人もいれば俺たちのファンなんかじゃない人たちだっている。それはやっぱり少し怖くて、どうしても声は不自然なほど高く、かすかに震えてしまう。

 前のライブの空気を引き摺ったように興奮冷めやらぬ会場内を見つめながら、この興奮を冷めさせてしまったら、なんて考えてしまい、一瞬背中がひやりとした気がした。

「じゃあ早速一曲目行くよ!?」

 勇次郎が叫ぶと観客席に座る皆も呼応するようにお〜! と口々に叫んだ。ペンライトが振られ、まるで光の海だ。隣にいる相棒が声を発したことによって、俺はほんの少しの安堵感に包まれる。

 イントロが流れ始めて、俺たちも踊り始める。何回も練習した曲。何回も、何回も──。

 最初こそ息が全く合わなかった俺たちだけど、何回も二人で踊るうちに少しずつ合ってきて、今では大分ぴったりなんじゃないかなと思っている。まぁ、こんなところで立ち止まるような俺じゃないけど。俺は、もっと高みを目指す。

 歌の途中、ふっと勇次郎と目が合って、その目が「余計なこと考えてるよね」と責めるように俺の目を射抜いたから、うっと目を逸らしてしまった。

 ライブが終わって、ステージから降りる。名残惜しいけど次のアイドルの出番。衣装の袖で汗を拭っていると涼見が「こっちで拭いて!」とタオルを投げてきた。「おう」タオルをキャッチするとそのあとすぐ隣からバカにしたような笑い声が聞こえてきた。

「んだよ」

「衣装の袖で汗拭くとか頭おかしいの?」

「はぁ!? 喧嘩売ってんのか」

「別に? ただ、大事な衣装で汗拭くなんて……と思っただけ」

「汗がベトベトして気持ち悪かったんだよ」

 言い訳するように言って、ふんとそっぽを向く。どうしてこんな突っかかってくんのかな。ダンスは合ってきても、性格は合わないままだ。

「ちょっとトイレ行ってくる」

 俺は涼見にまたタオルを返すと、歩き出した。

「あ、そう」

 用を済ませ、トイレから出て少し歩いたあと突然知らない男性がすれ違いざまに「才能があるやつはいいよな」とボソッとつぶやいたのが聞こえた。

「は?」

 どういうこと。俺に向けて言われた言葉?

「何ですか」

 よくよく見るとスタッフの着るTシャツを着ていた。

「や、さっき言った言葉──」

「はい?」

「才能があるやつはいいよな、ってどういう意味っすか?」

「別に……。あなたには関係ないのでは」

「関係なくないんじゃないですか」

 関係ないなら、その瞳の奥に隠し持ったそれはなんだ。ぐつぐつと煮えたぎる黒いそれはなんだ。俺は知っている。俺は知っている、それの正体を。だってそれは俺も同じように何回も何回も抱き隠し持ち沸騰させてきたもの。懐かしいご対面だなぁ、おい。

「あ、あなたには! 永遠にわからない」

「バカにするな!」

 掴み掛かろうとした、その瞬間。俺の手首は目の前の男ではない、誰かの手に掴まれていて。

「すみません、うちの愛蔵が」

 バッと振り向くと、まぁ予想通り。俺の相方が俺の手首を握ったままにっこりと笑って立っていた。それも、怒りの匂いを纏わせて。

 ほら、行くよ。そう言われ、なんとなくおもしろくないような気持ちでは〜いと小さな声でつぶやいた。まるで拗ねた子どもだ、と思って少し恥ずかしくなる。恥ずかしくなってから、ほんの少しだけ後悔する。あ〜やだな〜、と思う。やだな〜、と思ってなんとなく不機嫌になる。

 勇次郎に手を引っ張られ、引きずられるようにして歩く。何の気なしに彼の名を呼ぼうと思って声を出すとまだ名前を全て言ってすらいないというのに途中で遮られるように手首を握る力を強められた。

「っちょ、痛いって」

 大分力任せに握ったと見え、俺への配慮はゼロ。あ〜あ、跡着いたらどうするんだよ。責任取れよな〜この馬鹿野郎。

「黙ってなよ」

 振り向きもしないことになんだかイラつくし握る力を弱めようとする素振りが一切ないことにもイラつく。

「あ?」

 黙ってなよ、と言われたくせに勝手に低い声は俺の口から出てきた。まぁ端から勇次郎の言いなりになるつもりはなかったのだけれども。

 はぁ、と前方から深いため息が聞こえてきた。そしてさっきまでは頑として後ろを向こうとはしなかった勇次郎が突然振り向き、俺の方に向き直った。俺の手首は握ったまま、でも少し力を緩めて。

「いろいろと言いたいことはあるんだけどさ、まずは僕にありがとうを言ってないのはどういうわけ?」

「はい?」

「さっき僕が止めてなかったらお前のアイドル人生どうなってたと思ってんの? 高校生アイドルがスタッフに掴み掛かって暴走──スキャンダル確定なんだけど。あともしそうなってたらどう考えても僕にも影響が及んでた。ごめんは? ねぇ愛蔵、僕お前からのごめんとありがとうを聞いてないな」

 口許は笑っているのに目は笑っていない。勇次郎の言うことは正論だと思った。でもなんだかごめんもありがとうも言う気になれなくて、口は動かないまま。時間が止まったように、永久の時間が流れたように思えた。沈黙を打ち破ったのは勇次郎の見た目の割に低い声だった。

「おい」

 怒りのほのお。その青い炎を、勇次郎の青みがかった瞳に見つけ出した気がした。炎っていうのは、約10000度を超えると青く燃え上がるものらしい。普通の炎の熱さを遥かに超越した熱を持ちながら、それでいて真っ青な。青い、青い炎を瞳に灯らせて、彼は再度口を開く。

「黙ってないで答えてって言ってるんだけどな」

 俺は気迫に押され、とうとう口を開くことになる。あ〜あ、俺の相方怖すぎ。なんでこんなに怖いんだろ。

「えっと、迷惑、かけて、ごめん、」

 俺が吃りながらなんとか謝辞の言葉をすべて口から出そうと奮闘していると、まるで俺を急かすようにまた目の前の男は手首を握る指に力を入れた。

「それと、助けてくれて、ありがと……

「はい、よくできました」

 青い炎がようやく消えかかってきた勇次郎に、少しの安堵と少しの疲労。あとめんどくせ〜なコイツって気持ち。

「で。もうこういうことは、二度とやらない?」

 少し押し黙り、数秒経過。言わないとまた瞳の青い炎がメラメラと燃え上がる気がして、ほんの少し目を逸らしながら頷く。

「はい……

「よくできました、百億万点プレゼント。」

 勇次郎の瞳から青い炎が消えかかったところで、俺はもう一度口を開いた。

「なぁ勇次郎、才能ってなんだろうな」

……さぁ、知らない。」

……

「ほら、行くよ」

 先程のライブ前のように勇次郎はそう言う。また同じことを繰り返し手を引っ張られる前に頷いて歩き出した。

 才能、か。アイドルの、才能? たぶんだけど、俺たちにはあるんじゃないかな。でもさ、勇次郎。もしも俺たちに才能がなかったら──、なんて。たらればの話をしたってしょうがない。俺たちにはアイドルしかなかったんだ、それでいいんだろう? 才能の意味だとか、ありかだとか、そういうの全部、今だけはどうでもいいんだろう?

 あのスタッフの人に、どうしてあそこまで俺は狂ったように怒ってしまったのか。今になってようやく分かる。あの瞳を見た途端既視感が押し寄せて、自分の弱い、醜い、汚いところを覆い隠してしまいたい、と思ってしまったのだ。衝動的な、怒り。自己防衛心から生まれた、自分によく似た彼を自分の視界から排除してしまいたいという気持ち。歪んでしまった同族嫌悪。ごめんなさい。俺に似た、もしかして未来の俺だったかもしれないあなたへ最大限の謝罪を。

 そして、衝動的に怒りを放ってしまった自分へ、戒めを。

忙しい期間中にもいろいろあったんだよという話。東リベ民がすごくてワロタである。

 こんにちは。みるく大福です。
 ようやく忙しさから解き放たれました。私は自由です。
 七月上旬に戻ってくるとか言っておきながら、もう七月下旬。時が経つの早すぎるだろ。
 なんだかんだで忙しい期間にもいろいろあったのでその期間にあったことをダイジェスト形式でお伝えしようかと思います。

ラクロを見始めた。

 忙しい忙しい言っておきながら、何が新しいアニメ見始めましたじゃ! という話である。全くもってその通りである。しかしこちらで出会ったアニメ好き人類が「ブラクロほんとおもろいんで! いやあの、ほんとおもしろいんで見てください、ネロが……ネロがぁッッッ!」などと言っており怖かったので見るしかなかったのである。普通におもしろかったが一期分が長すぎて震えたのである。

本を読みまくる。

 いやだから、忙しいんじゃないの!? と思ったそこのあなた。私も思いました。いや忙しかったんですよ? でも休息も必要だったんですよ。フッ。いいさ。これが言い訳だということなんて私が一番わかっとる。でも忙しかったのは本当です。休日が全然休日してなかった。
 最近読んでおもしろかったのは

『あの家に暮らす四人の女』
『NO.6』(まだ五巻の途中までしか読めていませんが!)
桐島、部活やめるってよ

などです。どの本もかなり有名で人気なので(著者さんも全員かなり著名な方ですし)、知っていたりすでに読んでいたりする方も多くいるでしょうがすごくおすすめなので読んだことがない人はぜひ読んでみてください。すでに読んだことがある人も、もう一度読んだらそれはそれでまたおもしろかったりするかもしれませんよ!

 一応、あらすじとおすすめポイント。(あらすじは私の独断と偏見で言っているのでもっと良いものが知りたい人は是非ともググってくださいませ。)

『あの家に暮らす四人の女』
 女四人がぐだぐだうだうだしてるのを描いたお話。細雪をモデルにしているらしいのですが、細雪未読の私でも楽しめました。細雪も読むつもりです。なんの変哲もない日常と、少しの非日常を描いているだけなのですが(だけとは)、なんかおもしろいです。OSUSUME。

『NO.6』
 読んでくれとしか言えませんがそうですね、理想都市であるはずのNO.6だが、主人公はそのおかしさに気付き始め、いろいろあって逃亡生活が始まる……! みたいな話だと思います。とある少年が世界を知りとある少年が愛を知りとある少女が人を愛すことで自分を保ちとある少年の母が強くなっていくところがDAISUKIです。OSUSUME。

桐島、部活やめるってよ
※桐島は回想シーン以外一切出てきません!
 バレー部の頼れるキャプテンの桐島くんが部活をやめたことにより、その高校に所属するいろんな人々に波紋が広がっていくみたいなお話です。群像劇。
いやもう、めちゃくちゃおもしろい。個人的に好きなのはひかりの描写。スクールカーストのいろんな立ち位置の子の視点から描かれているのがおもしろいです。OSUSUME。

 語彙力の無さに絶望しかけながらOSUSUMEしまくる私の図。

はたらく細胞を見始めた。

 いやだから、忙しいんじゃ(以下略)
家族にOSUSUMEされたので見始めたが、いや普通におもしろくてびっくり。しかも物知りになれる。いや知らんけど。OSUSUME。(←これ気に入り出した)

ドクストを最新巻(21巻)まで読み終える。

 いや、もう本当に良かった。素晴らしかった。続きがあまりにも気になる。そして相変わらず絵が素晴らしい。物語も絵も素晴らしいって素晴らしすぎるだろ……(語彙力)。ブラジル🇧🇷

ハイキューを44巻まで読み終える。

 あと一巻で完結らしい。涙が出そうである。
 日向翔陽がいつのまにかリオ🇧🇷に行っててびっくり☆ したし及川さんがアルゼンチン行ってたのにもびっくりしたし孤爪研磨のハイスペックぶりにもびっくりしたし瀬見英太の職業にもびっくりした。びっくりしすぎである。
 というか日向翔陽も石神千空もブラジル🇧🇷に行っててびっくりした。もしかして今ジャンプヒーローはブラジル🇧🇷に行くのが流行ってるのか……???(絶対違う)

灼熱カバディを見始めた。

 アニメ見てばっかりじゃのう、おまいは……。
 灼熱カバディに関してはクソ雑レポ(?)があるのではいドン。

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Apple storeに行く。

 新しいiPadくんとアポーペンくんを試しまくってきました。やっぱり新しいやつが一番描きやすい。紙に描くのにすごく近い感覚で描けます。お金がある人はぜひ買うといいと思います。アポーペンだけ買っても意味がないのでiPadも買う必要があり、すると合計ウン百万円するので私は買えません。悲しい。今使ってるApple Pencilで我慢するぜ。妥協も大事。私なんか偉そうなこと言ってるな、偉くないのに。

虫をブッ○す。

おうちに虫さんが出たのでブッ○してしまった。ごめんなさい。

東京卍リベンジャーズをめちゃくちゃOSUSUMEされる。

日本にいる友達「東京リベンジャーズおすすめします」
ラクロ勧めてきた友達「東リベマジOSUSUMEっス。見てくれ。なんちゃらとドラなんちゃらのコンビ絶対おまえ好きだから」
私がドクストを勧めまくったおかげか最近ドクストを見始めた友達「東リベおもしろいよ〜☺️」
わたし「東京リベンジャーズ、見るべき……?」

 その後、私の好きな絵師さんが東リベにハマったことを知り私は静かに崩れ落ちました。
 待って、今ブラクロとはたらく細胞と灼熱カバディ同時進行で見てるのに? 東京リベンジャーズ? も見なきゃいけないの???
 ……よし、今見てる3つのアニメのうち一つを見終わったら東リベ見始めよ〜っと。

P.S.日本にいる東リベ民に「なんか、東リベ民におまえはなんちゃらとドラなんちゃらのコンビが絶対好きだって言われたんですよね〜〜〜」みたいなこと言ったら「マイキーとドラケンだね」と言われ、え、うそ、東リベ民ってもしかしてなんちゃらとドラなんちゃらのコンビって言うだけでそいつらの個人名が出てくるの!? となりました。びっくり。東リベ民すごい。いやでも私もなんちゃらとあけなんちゃらのコンビがって言われたらわかる気が……いやダメだ明星スバルはいろんな人とフラグが立ちすぎているのでダメ……。たぶんなんちゃらとあさなんちゃらならいける、どうせ石神とあさゲだろ。

もっかいP.S.他の東リベ民にも「なんか、東リベ民におまえはなんちゃらとドラなんちゃらのコンビが絶対好きだって言われたんですよね〜〜〜」と言ってみたところにっこり顔で「マイキーとドラケンでしょ」と言われました。東リベ民すごい。

しばらくブログとpixivに顔出さないですよ〜、っていう話

  タイトルの通りです。リアルが六月末あたりまでかなり忙しいので七月あたりまでブログとpixivには顔出さないですよ〜、って話です。

 それではまた、七月ごろにまた会いましょう♪

 

P.S.昨日は鉄虎くんの誕生日でしたね。一日遅れてしまったけど、鉄虎くん、お誕生日おめでとう!
君の自分の理想を追い求め続けるところ、努力を惜しまないところにはいつも驚かされいつも勇気と元気をもらっています。いつもありがとう! そして誕生日おめでとう! 大好きです。

シンデレラと魔法使い

 あんさんぶるスターズ!! の二次創作小説です。前から書いてた小説を載せちゃおう! シリーズ第二弾です。一応あんさんぶるだけど、特に語り手が誰ということは明記されていません。でも、口調でわかることができるように工夫はしてあります。書いてて楽しかったです。それではどうぞ♪

 

 その手を取って、キスをして。そうしたら、その白い手の先を彩りましょう。ピーチピンク、レモンイエロー、ライトブルー。何がお望みかしら?

 きれいな服で着飾りましょう。貴女がかわいくなくちゃ、意味がないわ。

 その唇に紅色を入れましょう。貴女を引き立てる、きれいな紅色よ。

 髪の毛はどうする? あら、ボサボサじゃない。ちゃんと梳かさなくっちゃ。その髪の毛を梳かしましょう。髪の毛がきれいな貴女は今よりもっと魅力的よ。

 そうね、最後は貴女の笑顔が必要だわ。それがあれば、あとはもう充分。

 さあ、急いで。舞踏会まで時間がないわ。

 ……不安なの? そうね。それじゃあいちばん最後の魔法をかけましょうか。

『貴女はとってもかわいいから、安心していいわ。自信を持って、ただ笑顔をたやさないでいて。それだけで、大丈夫だから。』

 

 こんにちハ、君を助けにきたヨ。

 そうだ、助ける前に、ひとつ確認しようか。

 “何があっても折れない強い心を、持っていますか?”

 へェ、持ってないんダ? 正直だネ、君ハ。

 大丈夫、強さはいらなイ。手のひらから伝わるこの体温を感じることができるのなラ、君は生きていけル。

 じゃあパーティーの準備を始めよウ。

 さあ、足を出しテ。君ニ、決して脱げたりなんてしない靴をプレゼントしよウ。大丈夫、安心しテ。十二時の鐘が鳴ったっテ、この魔法はとけたりしないんだかラ。

 どんなドレスが着たイ? どんなネックレスをつけたイ? どんな髪飾りをつけたイ? どんなイヤリングをしたイ? ボクは、姫の仰せの通りニ。

 ……幸せになりたいノ? 大丈夫。きっと君は君の力でその答えを導き出すことができるかラ。

『それじゃあいってらっしゃイ。応援してるかラ、絶対幸せになってヨ。ボク? ボクも、絶対幸せになるから安心しテ?』

 

 さあ、きみに特別な魔法をかけにきたよ! そう、きみを今以上にもっとキラッキラにする魔法!

 服はドレスに着替えて、靴はキラキラのガラスの靴に履き替えたら、ほらもうキラキラ! でもね、きみが笑顔にさえなれば、もっとキラキラになれるよ! 心配しなくたって大丈夫、俺がキラキラの笑顔にしてあげる。

 ほら、急がないと! 舞踏会が終わっちゃうぞ?

 さあ、馬車に乗って! 今、全速力でお城まで連れて行ってあげるから!

 窓から何が見える? ふふっ。まるで皆がきみを祝福してるみたいだね。

 きみなら大丈夫だよ。だってすっごくキラキラしてるんだから。俺、きみのその笑顔が、だーい好き☆

 うん。俺とはここでお別れだ。いってらっしゃい。楽しんできて。キラキラ輝いて、幸せになってね。

 ……そんな寂しそうな顔しないでよ。俺まで悲しくなってくるじゃん。

『大丈夫、きっとまた会えるから! 願わくば、そのキラキラの魔法を永遠のものに……☆』

明星スバルは持っている。

 あんさんぶるスターズ!! のニ次創作小説です。スバ+北。スバ北に読めないこともないけど私は+のつもりで書いたのでスバ+北です。結構前に書いてたやつ。楽しかったです!

 

 明星スバルは持っている。俺はそれがなんだかすごく悔しい。

 

 明星スバルは持っている。それなのに、企画の提案書を律儀に俺に見せてくるのが、ときどきすごく酷いことのように思える。お前なら俺に頼らなくたって生きていけるじゃないか。彼はまるで息でもするかのように人に頼るくせにしっかりと自分の足で立っている。俺はそれが憎い。

 

 明星スバルは持っている。だから、ホッケ〜! と呼ぶ声が例えどれだけ歓喜に満ち溢れていたって、太陽のような笑顔が自らに向けられたからといって、その指が頬に触れたからといって、俺は油断なんてしたりしない。……油断なんて、したりしない。だってどうせそれは、俺以外にもやってるんだろう。

 

 明星スバルは持っている。俺は思う。これ以上照らされてしまったら、俺は焼け焦げてしまうのではないかと。でも、それでも俺はその、すべて焼き尽くしてしまいそうな光が別にそこまで嫌いではない。だってその光があまりにもあたたかいから。ずっとずっとその光の側にいたいだなんて思ってしまう。

 

 明星スバルは持っている。やめて欲しいと思う。誰にでも好きを振りまくのはやめて欲しいと思う。せめて俺には振りまかないで欲しい、と思う。だって、勘違いしてしまうではないか。……でも、自分に好きを振りまいてもらえなくなれば、それはそれで複雑なんだろうな、と思う。自分の気持ちがわからなくなって悲しくなる。

 

 明星スバルは持っている。強いふりをして、本当は脆い彼のすべてを包んで抱きしめたいから、それもすべて認めて大丈夫だと笑いたい。涙は流さないで欲しいけれども、もしも涙を流してしまうようなことがあるならば、俺が、俺たちが背中を叩いて涙を拭ってやる。抱きしめてやる。

 

 明星スバルは持っている。引きずり回されるこちらの気持ちにもなって欲しいものだ、なんて口ではなんだかんだと言うくせに、結局引きずり回されるのを楽しんでいる自分が少し意外だ。自分でも知らなかったような自分。俺は、もっと自分の知らない世界を見てみたい。だから、自分で世界を広げながらお前に振り回されるのも悪くはないかもな、なんて。

 

 明星スバルは持っている。そんな明星にとっていちばん近い場所で、共に高みを目指していけるのは、すごいことだな、と思う。俺じゃなくても、俺たちじゃなくても、良かったんじゃないかなんて。何回言いかけたことか。何回思ったことか。それでも彼は俺たちを選んだ。そして俺たちも彼を選んだ。だから今がある。

 

 明星スバルは持っている。彼はいつだって笑顔で限界を超えていく。それがきらきらしくて、まぶしくて、ずるくなって、俺も必死で足掻く。手探りで、それでも確実に。夢を掴むために、もっと、もっと上へ上り詰めるために手を伸ばす。そうやって必死で走ってきた日々のことを、キセキと呼ぶのならば。輝く星々のことを、キセキと呼ぶのならば。俺は、ずっとキセキを追い求め続けると、今ここで誓う。

 

 知らないだろう、明星。俺がどんなに、どんなに自分の持たないものを持つお前に嫉妬し、そして苛立ち、憎みながらも。お前をどれだけ、どれだけ愛しているかなんて!